映像のあれやこれや
動画の祖先 パラパラマンガ
2019年10月4日 執筆
動画の定義
そもそも動画とは何だろうか。フリー百科事典ウィキペディアでは以下のように解説されている。
動画(どうが、英語: video、movie)とは、動く画像(動画像、英語: videograph)のことで、映像と呼称されることも多い。アニメーション(animation)の日本語訳でもある。
簡単に説明してしまえば、要するに「動く絵」である。
目の錯覚を利用
しかし絵はあくまで絵であって、そのものが動くわけではもちろんない。
連続して変化する絵を高速で切り替え続けることで人間の目の錯覚によってあたかも動いているかのように見える。これはまさしく子供の頃、教科書やノートの端っこに描いていたパラパラマンガそのものではないか(そして、先生に見つかってはよく小突かれたものである)。
理屈は同じ
現在の動画技術も理屈はまったく同じである。テレビや映画で何百万円もする高価なビデオカメラを使って作っているのは、身も蓋もない言い方をしてしまえば「超豪華なパラパラマンガ」なのである。
そして現在の「パラパラマンガ」は更なるリアルさを求めてより滑らかに、より高精細に進化を続けているのだ。
仮現運動
聞き慣れない言葉であるが、仮現運動(かげんうんどう)とは「対象が瞬間的に現れたり消えたりすることで、対象が動いているように見える現象」のことを言う。
パラパラマンガが動いているかのように見える理由のひとつがこれである。
非常にわかりやすい例として、著者の出身校である立命館大学 北岡明佳教授の「錯視のページ」にある「仮現運動(Apparent movement)とその反転」を紹介しよう。
錯視(目の錯覚)の面白さを堪能して頂きたい(この画像も北岡教授の作品である)。
【エッセイ】映像のあれやこれや